息子の引っ越し

都内の自動車ディーラーで整備士をしている息子から

引っ越したいとの相談を受けた。

現在住んでいる川越市から勤務先迄の通勤時間が長く苦痛で

特に決算の時期は 終電に間に合わない事もあったという。

自動車整備士と開発エンジニアの育成を目的として

本田宗一郎が創った自動車大学校（ホンダ学園）を卒業した息子は

学校近くのアパートから 都内へ通勤している。

入社時の勤務先は 自宅の最寄り駅から1時間内の乗り換えなしで通えたが

2年目は 電車をいくつも乗り換えながら 片道約2時間かかる店舗に移った。

会社曰く ドアtoドア で1時間半圏内… 

但し 駅から自宅までの移動時間は含まれていない。

仕事を終え 疲れ切った体で毎日満員電車を乗り継ぎ 約2時間…

それでは 引っ越したくもなるわな… と思った。

しかし 

異動は ほぼ毎年のように続くらしく

次は何処（73店舗）へ異動になるか分からない。

職場や地域に慣れた頃にまた異動？

そんな頻繁に異動ばかりされたら

あまり社交的ではない息子の 精神的疲労と

引っ越し貧乏になってしまうではないか？

しかも 整備士の給料は安い。安すぎる。

毎月もらう給料の手取り額が

30年前にもらった オレの給料と大した変わらない。

世界のホンダへ就職したにもかかわらず

自動車整備士という職業は こんなにも給料が安いのか？

…と 愚痴になってしまったが

とりあえず

通勤のための交通手段 および生活への利便性がよく

激安な息子の給料でも住める 日当たりの良いアパート

更に欲を言えば 風呂とトイレが別であることを希望し

親バカ承知で 息子とともに都内の不動産屋を訪れた。

結論を言えば ある程度希望に近いアパートは見つけたけれど

都内への引っ越しを諦め 引き続き埼玉県民となった。

・

・

・

およそ 2週間後の引っ越し前夜…

住み慣れた街の最寄り駅近くで 最後の夕食。

焼肉とキムチが美味しいと 地元で評判の焼肉店へ...

評判通り とても美味しいお店だった。

特にキムチは お代わりしたほどの絶品！

最寄り駅の 上福岡駅（埼玉県ふじみ野市）

この先 もう訪れることはないだろうな…