煙突のある風景

自宅近くから太平洋側を望む風景には必ず赤白の煙突が存在する。

ふと気がつくと

先日まで赤白煙突の左側に見えていた灰色煙突が姿を消していた。

いつの間にか取り壊されてしまったんだな…

そして100mの赤白煙突右側には大きなクレーンが横並びに立っている。

この状況だと日常の風景が一変する日は近そうだ。

（高萩市/いつもの散歩道）

消えゆく風景

高さ100ｍの赤白煙突から出る煙と、パルプ特有の臭いが高萩の代名詞だった。

物心ついたころから慣れ親しみ、小学校の社会科見学、

親戚のおじさん、近所のおじさんおばさん、友人や先輩後輩たち

そして僕自身が長年勤めた工場のある風景は、もうすぐ消えて無くなる。

工場跡地にはメガソーラーが建設され、来春稼働予定とのことだ。

複雑な思いの中、シンボルだった赤白煙突が取り壊される前にシャッターを切った。

この風景が消滅した時こそ、諦めというか、僕にとって本当のリスタートなのかもしれない。

（高萩市/高浜グランド）